□機動戦士SDガンダム ガチャポン戦士3〜5 [ファミリーコンピュータ]
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「ガチャポン戦士3 英雄戦記」
1990年発売のこのゲームからは戦闘部分のシステムが一新されました。一般的な戦略SLGと同様に、命中確率における判定となり、アクションゲームの要素は一切無くなったのです。
これはまあ、賛否はあるでしょうけど、アクションが苦手な人にとっては凄く良かったのでは無いかと思ってます。
MSは1体ではなく、5機からなる小隊レベルで1ユニットとなり、戦闘も、2ターン制で、1機1機の行動を選択していき、最終的な優劣で勝敗を決するもので、画面構成も含めて「ファイナルファンタジー」特にIIIに一番よく似ています。
(敵を倒していけばそのマップ内ながらもLVアップがあります)
最初の射撃戦でダメージを受けた物を如何に早く破壊していくか?等戦闘内での戦略性もあり、なかなかよく出来ていました。さらにSDガンダムという事で、武者ガンダムと騎士(ナイト)ガンダムの世界観も加わり、ゲーム的なバリエーションも増えたと言っていいです。
マップは全部で40、内訳がSDガンダム(地上10宇宙10)、戦国伝10、外伝10でした。シナリオモードの様なものはなく、比較的短時間で楽しめるため、1人用としても、対人戦どちらにおいても優れたゲームだと思ってます。
惜しむらくはズゴックやゴッグが0080のMSに差し替え…。(苦笑)
「ガチャポン戦士4 ニュータイプストーリー」
1991年発売のこのゲームでの一番の変化は全35話からなるキャンペーンモードの追加です。アニメの「機動戦士ガンダム」「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」までの4つの作品ストーリーに沿って進んでいくという、原作ファンにも嬉しい要素が入ってきました。
ただ、戦闘システムが改悪されてしまい、ユニット同士の戦闘は基本的に開始時の射撃戦のみとなり、先制攻撃が絶対得をする仕組です。
ましてや、攻撃力と命中率の高いユニットなら反撃を受けずに相手を全滅なんて事もしばしばで、パイロットの乗っていないユニットは殆ど無力化されてしまいました。
パイロット(アムロなど)が乗っているユニット同士だと、英雄戦記同様のターン制の戦闘となるのですが、むしろこのゲームの特性上、こういう戦闘になるのを避けたくなるため(かえって被害が出る)、敵の有名パイロットも反撃されない内に遠距離攻撃等で早めに処分をしたくなってしまいます。(苦笑)
多分、3の1回1回の戦闘が長めになる事からこういう処置をしたのでしょうが、改悪としか思えなかったですね。
ちなみにこの作品も前作同様「戦国伝」「外伝」のマップも収録されています。もちろん対人戦可能です。
一部MSが差し替えられているのも一緒です。(号泣)
「ガチャポン戦士5 BATTLE OF UNIVERSAL CENTURY」
1992年発売、パッケージがGP01と02のこのゲーム…。(苦笑)
とてつもなく大幅にゲーム内容が変更されました。
基本は、各コロニー群と地球の勢力圏を拡げていくゲームです。
最初のシステムだけを大まかに理解すると、これは「ギレンの野望」ばりの本格的戦略シミュレーションゲームかとも思いますが、
違います!
使用する軍(相手も)には4つの艦隊があり、1つの艦隊は旗艦1、量産艦40、試作MS1、量産MS200で構成されています。その旗艦と試作MSにパイロットを配置し、基地等を占領したり、敵軍と争ったりしますが、とにかくこれは物量戦のゲームです。
一回の戦闘で200機の量産MSが全て無くなる事もしばしば…。(苦笑)
そして、何より我慢ならないのが、パイロットの扱いです。
戦闘をすれば7割くらの確率で、こういうメッセージが表示されます。
・アムロ・レイが負傷しました。全治2ヶ月です
・カイ・シデンが負傷しました。全治6ヶ月です
・セイラ・マスが負傷しました。全治9ヶ月です
試作MSが壊されてもいないのにです。(むしろ勝ってる)(笑)
フリーシナリオの1マップだけはクリアしましたけど、どうにもこうにも、だいたいゲーム時間の2〜3年くらいでクリア出来る内容でパイロット「全治9ヶ月」はないでしょう?(苦笑)
そもそも、そのケガをする条件すら曖昧ですし、本当にストレスが溜まります。最初からパイロットなどいないものと考えてやれば多少はゲームの進行も楽になるのでしょうけど…。このゲームを作った方は、自分でプレイされた事があるのか甚だ疑問が残りました。
2,3回くらい軍を変えてクリアはしましたが、上記の負傷などもあってキャラクターが違う事による面白みの違いは無いし、ホントに中途半端なゲームです。
SFCになってアクションゲームに戻った「SDガンダムX」「SDガンダムGX」そして「SDガンダム GNEXT」についてはいずれ書きます。
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