2000年1月のロンドンパリ旅行

花のパリ編

1月5日[東京珍道中編]へ
1月6日パート1[機内編]へ
1月6日パート2[到着編]へ
1月7日パート1[ロンドンの朝編]へ
1月7日パート2[林檎ロシア編]へ
1月8日パート1[ロンドン夜逃げ編]
1月8日パート2[ルーブル迷宮編]へ
1月8日パート3[ヴェルサイユもののけ姫編]へ
1月9日パート1[日曜朝のひみつ編]

★夜逃げの様に(笑)
【2000/1/8】雨時々曇

 朝3時50分頃。
電器屋の粗品でもらったHello kittyの目覚まし時計のアラームが鳴って目が覚める。
 ベッドから出て真っ先に窓の外を見ると、少し雨が降っているらしくホテル前の道路も濡れていた。「あ〜あ、雨かあ、嫌だなあ」
 まずはお風呂に入ろう。昨日の夜も入ったけど、例によって起きた時に髪の毛がグチャグチャになっている事が多いので寝る前と起きた後にそれぞれ入るのが日課になりそう。

 お風呂から上がって服を着た後、姉達がもう起きているのかを部屋まで見に行く。こっちが準備万端でも向こうが寝ていたら大変!
 鍵を開けて中に入ると部屋は真っ暗。
そのまま入り口から3mくらい中に入って行くと
「今何時なの?」と姉の声だけが聞こえてきました。
「え〜と、4時25分」部屋に入る前に廊下で見た時間を答えると
「時間が気になって寝られなかった」ってなんか珍しい答え。
いつも結構寝ているのに。(笑)

 部屋の机の上のスタンドをつける、もう一つのベッドを見ると姪はまだぐっすりと寝てる。(笑)
 姉と昨日のその後の話などをちょっとだけした後、
「もうそろそろ準備した方がいいんじゃない?5時過ぎには出ないと駄目だよね。それじゃあ、5時くらいにお母さんとこっちに来るから」
と言い残して姉達の部屋を出ました。

 自分の部屋へ戻り、最終的に荷物の確認。
一応、本荷物とは別に小さいリュックを持って来ていたので、今日必要な物はそれに入れてお出かけ。
 よし、忘れ物は無いね。母の方の準備はもう出来ているようで、後はもう姉達の所へ行くだけ。
 下へ降りて行くと、当然の事ながら姪も起きていて準備も大丈夫そう。さあ、出発しましょう!!
 しかし朝の5時のホテルはさすがに静かだなあ。それにロンドンをこんな時間に出歩くなんてのも初めての事。こういう経験もなかなかいいものです。

 さて、今日これから国際超特急ユーロスターに乗ってパリへ行くわけですが、そのためには「ウォーター・ルー国際駅」まで行かなくてはなりません。
 しかし、5時っていうこの時間じゃあ地下鉄が動いているのかどうかが問題でした。駄目ならタクシーって事だったんだけど、一応は行ってみようって事で地下鉄Regent'sPark(リージェンツパーク)駅まで歩きです。(5分程度)

 ホテルを出て25mほど歩くと「マリルボーンロード」という大きな道に出ます。時間の割に走っている車は多いな。
 横断歩道を渡っている時、向かい側の歩道に3人の若い男の人が歩いているのが見えたんです。道路を渡って駅方面へ歩き出した時にはその 3人は僕の後方4、5mくらいを同じ方向に歩く形になりました。
 で、後ろを見たのですが、まだ母姉姪の方の3人はまだ横断歩道を渡ってないじゃいの!(笑)しょうがないので立ち止まって待つ。
 当然ながら、若者3人は僕を追い越す事になりました。
擦れ違った時にハッ!としました。
「!!!」
 聴こえて来た話声が……、ロシア語だ!!
何故だ〜〜!!?ここはロシアか〜〜!?(は昨日の話(笑))
何で僕はロンドンでこれほどロシア人に遭遇するのだ!?
 もっと真剣にロシア語勉強しろって事かしらん?(苦笑)
ロシアの人が観光に来やすい土地なのかな?ロンドンは。

 地下鉄の駅に着いたものの、階段を降りた所にある入口には鉄格子風のシャッターがしまっていました。
 ただ、それは手で開ける事が出来たのでそれを開けて中に入って行くと駅員さんが
「まだ駄目だよ、ここの始発は5時45分から」
「ウォーター・ルーに行くならタクシーに乗った方がいい」と言っていました。
 現在の時間は5時18分。
やっぱりタクシーかなあ、列車の時刻は6時19分だけど、ユーロスターは国際列車って事もあって出発時間の20分前には絶対に来ていないといけないらしいのです。
 再び外に出てタクシーを探すと30秒もしないうちに目の前にやって来ました。流石です。
 車色はスタンダードな黒、でもタイプはやや新型車の方でした。窓越しに行き先を告げてから乗車。昨日のバス同様、あの有名なロンドンの オースチンタクシーに乗るのはこれが初めて!
 やっぱり嬉しいな♪

 雨降りの朝のロンドンを走る。
やっぱりこっちのタクシーは対面式座席の雰囲気からしても、ただ人を運ぶというだけの乗り物では無い魅力を感じてしまうな。
 こちらのタクシーは全てが個人タクシーで車も本人の持ち物。物凄く難しい試験を何年もかけて通って来た人だけが資格を取る事が出来るんですって。
 約10分ちょっとでウォーター・ルー駅(Waterloo)に着きました。この時間なので早朝料金がプラスされたけど、チップを含めて£8くらいだったかな。

 Waterloo International Station
 時間は5時40分になろうかという時でしたが、やはり始発に乗るためにチケット売り場等に結構人がいました。
 チケットは姉が日本から直接この駅に電話をして予約をしていたんですが、最初日本の代理店で今日のチケットの事を聞いても「もう席は無い」って言われたそうです。
 しかも、代理店を通すと2万円弱の料金に加えて、発券費用500円、通信費1500円なんて物まで取られてしまうらしい。
 で、駅に直接電話をかけたら、席は余裕があるって言うし、現在はウィークエンド料金って物があって往復での料金£45なんですって!!
 45ポンドって言ったらあんた、8000円弱ですよ!(笑)
国境を越える超特急列車が往復8000円だなんて何て安いの!?
 羽田⇔成田をもしリムジンバスに乗ったら往復6000円ですよ。もう名称を「理不尽バス」に変えた方がいいんじゃない?(苦笑)
 とにもかくにもこの安さにはビックリ!

 発券が終わって、往復分の券を姉に渡してもらってからそれを見たら、飛行機のチケットにそっくりでした。さすが国際線!などと妙に納得しちゃった。(笑)
 早朝という事もあり、駅の構内はちょっとひんやりとして気持ちまで張り詰めてしまいそう。
 ここは通常の駅部分と国際駅が分けられているのだけど現在照明が付いているのはこの国際駅の一角だけ、それに加えて音楽とかも鳴っていないので凄く静かです。

 改札へ行くと、一応自動改札機がズラ〜〜ッと並んでいるものの、横に駅員がいて国際駅らしくパスポートのチェックを行っていて、気分的にも盛り上がりを感じたなあ。あ、ただ、始発って事もあるのかも知れないけど、動いてた改札機は4、5台程度ですね。

ウォーター・ルー国際駅

 ちょうどプラットホームの真下にあたるラウンジの様な所には、売店を始め、休憩所、そして当然というべきなのか両替所があり、しつこいようだけど国際駅だなあ(笑)って感じてしまいましたよ。
 プラットホームに行く為にエスカレーターならぬ、動く歩道でもない動く坂道を登って行く。
こういうのは初めて!何か妙。(笑)

 2階部分にあるプラットホームへ遂に到着!
上を見上げると天井が黒い!!のではなく全面ガラス張りでまだ真っ暗の空の色でした。そして、肝心の列車は…、
 いました!!
ええ、いたんです。プラットホームの両端に2匹。(笑)
 向かって左側には6時14分発のブリュッセル行き、そして右側にこれから僕達が乗る6時19分発パリ行きが遥か前方まで蛇の様に伸びていました。
 全体が抑え気味の白、上、下部に山吹色のライン、そして上部と窓枠の縁取りが紺色のスマートな印象の車両は何となくちょっぴり控え目。(笑)
 ヨーロッパの特急は写真等で見る限り、赤や青や黄色の様な原色を使っていたイメージが強かったらから、余計に。
ユーロスターのお写真(一時的リンク) ■元はこちら

 さあ、乗ろう!!
チケットには「Coach16」と書かれているので16両目まで歩く歩く、 長〜いホームだなあ。そもそもこんな長い編成の電車に乗ったりするのは初めてだよ。
■ユーロスター(EUROSTAR)

 やっと目的の16両目に到着して、液晶表示された車両番号の前で写真を1枚撮った後、遂に車両内に入る。
「あ、やっぱり広いなあ」
それが第一印象。僕は新幹線と同じ様な標準軌のレールの車両に乗るのは初めてなのでちょっとワクワク。(微笑)
 自分の座席まで歩いて行き、僕は左の窓側の26番の席、そこから、丁度反対側の窓まで通路を挟んで4人並ぶ様にして座りましたが、片側2人の座席なので一人分のスペースがとってもゆったりしているように感じました。

 とにかく……、乗り遅れないで良かった!
座席に座って一番最初に思ったのはこれです。何せ乗り遅れると大変だもんなあ、とにかく安心安心!!(微笑)
 窓からは、一足先に向かいのホームからブリュッセル行きが走り去って行き、こちらの発車もあと5分となり、車内にもアナウンスが流れて来ましたが、まず最初に英語、そして次にフランス語の順で、何処何処に止まって何時にパリに着くって伝えていましたね。

 発車時間が来ると、甲高いベルが鳴るわけでもなく静かに動き出しました。外の音が聴こえにくかったからなのかも知れないけど、とにかく 静かに静かに、ウォータールー国際駅を後にしました。
 駅舎を出てもこの時間は本当に真っ暗で景色なんて見えやしない。折角の列車の旅なのにもったいないなあ。
 僕はしばらく音楽を聴きながらあわよくばそのまま眠りたいなあって思ってたんだけど、隣に座っている姉がパリのガイドブック等を出し始めたので気になり出す。確かにパリへ着いてから何処をどう回るのかは何となくは決めていたものの、具体的な事はよく解っていなかったのだ。これからパリへ着くまでに、全て決めなければならない。(笑)
 ……大丈夫なの??
パート2へつづく

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